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ピロリ菌検査

ピロリ菌(ヘリコバクター・
ピロリ菌)とは

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)とは近年、知名度が上がってきたピロリ菌ですが、胃の中でアンモニアを出して胃酸から身を守り生息しているらせん状の細菌です。正式名称は「ヘリコバクター・ピロリ菌」と言い、1980年代に初めて見つかりました。長い間ピロリ菌が胃の中に生息し続けた場合、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍を発症する可能性が高まります。さらに症状が進むと、胃がんを引き起こすとされています。

ピロリ菌に感染する原因

ピロリ菌に感染する原因ピロリ菌は経口感染により体内に侵入します。一昔前は、水道の衛生環境が整っていなく、井戸水を飲むことでピロリ菌感染が起こっていたと言われています。現在では水道の整備が進んで井戸水を飲まなくなったため、感染する方も少なくなりました。しかし、子どものピロリ菌感染は今でも起こっていて、感染経路は両親からと言われています。両親がピロリ菌に感染している場合、その子どもへの感染も起きて、その次の世代にも引き継がれていく恐れがあります。

ピロリ菌は誰でも持っているものなの?

ピロリ菌に感染したことがない方もいらっしゃいます。近年の研究によると、10年前は40歳を過ぎた人のピロリ菌感染率は約70%でしたが、最近は50歳以上で約60%、40歳代は約45%、30歳代は約30%、20歳代は約20%の割合となっており、徐々にピロリ菌感染率は減っていることが分かっています。

ピロリ菌の検査

ピロリ菌検査は、胃がんの抑制と潰瘍の再発予防を目的としています。
検査には、内視鏡検査が必須です。当院では、以下の3通りの検査を行っています。

血液検査

採血にてピロリ菌抗体を測定します。検査結果が出るまで、3日ほどかかります。

糞便検査

専用容器に便を採取して持参してから3日ほどで検査結果が判明します。

生体検査

胃炎や潰瘍などの病気があるかどうかを直接観察して調べますが、それと同時に胃粘膜を少し採取しそれを使って検査する方法です。
検査結果は直ぐ判明いたします。

ピロリ菌検査の費用

ピロリ菌検査に保険が適用されるのは、胃・十二指腸潰瘍、慢性胃炎、特発性血小板減少性紫斑病、胃MALTリンパ腫と診断された場合、初期の胃がん内視鏡的治療を受けた場合です。

ピロリ菌検査 費用(税込)
3割負担 約2,000円
1割負担 約700円

※無症状でピロリ菌検査をご希望の方は、保険が適用されないので自費になります。

ピロリ菌除菌治療の流れ

1検査予約

特に事前予約は必要なく、受付時・診察時いつでもお申し付けください。

2検査前診察

まず胃内視鏡検査を行い、ピロリ菌の有無、除菌の必要性を調べます。
血液検査、糞便検査、生体検査のいずれかを行い、検査結果を確認します。

3服用開始

ピロリ菌が確認され除菌が必要な場合、約1週間の内服薬を処方します。

4服用終了

服用終了後、きちんと除菌ができているかどうかを調べるために、約12週間の時間をおきます。

5再検査

ピロリ菌が完全に除菌できたかどうか調べます。(ピロリ菌が残っていた場合、数週間でまた増殖します)
再検査は、ピロリ菌を発見する感度の高い検査法で行います。

6治療終了

除菌が成功した場合、治療終了です。ほとんどの場合再感染することはありません。
完全に除菌ができなかった場合、抗菌薬の種類を変えて、もう一度除菌を行います。

がん予防のためにも必ず
除菌治療を受けましょう

がん予防のためにも必ず除菌治療を受けましょうピロリ菌除菌治療は、胃がん、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍といった病気の発症予防、再発を防ぐためにとても大切です。中でも胃がんは命に危険が及ぶ恐れもある怖い病気です。このような命に関わる病気の発症を予防するために、ピロリ菌に感染している方は除菌治療を受けることをお勧めします。