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大腸がん

大腸がんとは

大腸がんとは大腸がんは、結腸、直腸、肛門に発生したがんを指します。大腸の粘膜にがんができたり、大腸ポリープががんになったりするケースがあり、国内では大腸がん患者の半数以上がS状結腸か直腸にがんができています。大腸がんを患う方は段々増加しており、洋食の普及や高齢者の増加などと関係があるとされています。がんにも様々な種類がありますが、胃がん、肺がんの次に大腸がんを発症する人が多いです。

大腸がんの原因

大腸がんは、高カロリー、高脂質、高たんぱく、食物繊維が少ない食生活が発症の原因に挙げられます。さらに、肥満、アルコールの過剰摂取、タバコ、運動不足なども発症するきっかけになると言われています。

大腸がんの症状チェック
~初期症状はある?~

大腸がんの症状チェック~初期症状はある?~
  • 血便が出た、便潜血検査で陽性と言われた
  • 下痢と便秘を繰り返している
  • 細い便が出る
  • 腹部膨満感
  • 排便してもスッキリしない
  • 腹痛
  • 体重減少 など

初期の大腸がんは、あまり症状が現れません。血の混じった血便が最も多い症状ですが、痔と勘違いする方も多くいます。自己判断で病院を受診しないのではなく、異常が起こった際は必ず医師に相談するようにしましょう。

大腸がんに気づいた
きっかけは?

下記がきっかけになって、大腸がんに気付くことができます。

便潜血検査

健康診断で受けた便潜血検査の結果が陽性だったことで、大腸がんに気付いた方が多くいらっしゃいます。自分で便を2日間採取し、便中に血液が混ざっていないか調べるのが便潜血検査です。この検査では、腫瘍が原因のわずかな出血でさえ判明します。

血便

悪性腫瘍である大腸がんが大腸の内側の粘膜に発生すると、がん細胞は体から栄養を吸収して大きくなり、新生血管(新しくできた異常な血管)が増加していきます。この新生血管は普通の血管に比べると弱いため、血管付近を便が通ったときに接触して出血が起き、血便が排泄されます。

腹痛

何も異常がなければ、固い便でも下行結腸やS状結腸、直腸を通りやすいのですが、がんが発生すると便の通り道が狭くなるため、嘔吐や腹痛が現れる可能性が高くなります。

体重減少

大腸がんは、たんぱく質や脂肪成分を分解して大きくなっていくので、いつも通り日常生活を送っていても体重減少が起こります。なぜ体重が減るのか分からず、1ヶ月で3~4㎏くらい体重が減った方は、できるだけ早く当院までご連絡ください。

貧血

貧血で大腸がんに気付くケースもあります。腸内でがん化した部位からゆっくり出血が起きるため、知らぬ間に貧血になっている場合が多いです。盲腸、上行結腸、横行結腸では便がまだ固まっていないので、ここで発生した大腸がんはお腹の不調といった症状があまり生じないケースが多いのですが、めまい、ふらつきといった貧血の症状で大腸がんに気付ける場合もあります。

腸閉塞

腸閉塞とは、腸管の中で腫瘍が大きくなり、便の通る幅が狭くなって詰まった状態を指します。大腸がんが悪化した場合、巨大化したがんによって詰まりが発生すると、腸閉塞を発症するリスクが高くなります。ガスや便がお腹に溜まってお腹の痛みや吐き気を感じる方は、腸閉塞を発症している可能性が高いので注意が必要です。

大腸がんの検査と診断

次に紹介する検査によって大腸がんかどうかを調べていきます。

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)内視鏡を肛門から挿入し、腸内の粘膜を詳しく観察する検査です。病変がある場所、大きさ、形、色などを直接目で見て把握できるのがメリットで、怪しい粘膜の組織をその場で採取して病理組織検査をすることができ、腸内にあるポリープでがんになる恐れがあるものを切り取るといったことも可能です。大腸に発生した疾患を早期に見つけ出し、治療に繋げることに役立ちます。

大腸カメラ検査について詳しくはこちら

便潜血検査

便潜血検査大腸がん検診でも実施されている検査で、簡単に便の中に含まれる血液を調べることができます。この検査はあくまでスクリーニング検査のため、便潜血検査で陰性で便中に血液が含まれないとされても、大腸に疾患がないとは一概には言い切れません。また、便に血が混ざっていて便潜血検査で陽性と言われた方は、さらに細かい検査を行う必要があるため、大腸カメラ検査を受診する必要があります。

便潜血検査について詳しくはこちら

病気の判定と治療方針決定に必要な検査

注腸検査、腹部超音波検査、腹部CT・MRI検査、大腸3D-CT検査、PET検査、腫瘍マーカー検査など

大腸がんの治療

発見された大腸がんが初期段階なのか、進行しているかで治療の仕方は違ってきます。当院で行えるのは、初期の大腸がんを内視鏡で切除することです。その他、進行したがん、手術を要するがんの場合はより設備の整った病院をご案内いたします。

早期がん

早期がんは粘膜内か粘膜下層で発生しているので、内視鏡で切除することが可能です。しかし、がんの大きさによって手術が必要になるケースもあります。

進行がん

進行がんになると固有筋層より深い部分まで達しています。そのため、その周りにあるリンパ管や血管に浸潤していたり、リンパ節に転移していたりする恐れもあります。手術で治療するのが一般的で、転移があるときは化学療法で抗がん剤を投与する場合もあります。